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お知らせ

2012

2012/04/10

お知らせ

交通新聞掲載

日本コンサルタンツ 田中社長インタビュー

日本コンサルタンツ 田中社長インタビュー

交通新聞 2012年4月10日付 掲載

 世界の鉄道発展に貢献 JICに熱い期待

 国内の鉄道事業者10社局が出資し、海外向け鉄道コンサルティング事業を専門に行う日本コンサルタンツ(本社東京都千代田区丸の内、略称・JIC)の2日から本格的な営業活動開始を祝うパーティーが6日、出資会社はじめ日本政府、鉄道車両製造会社から約200人の支援者が出席して東京・丸の内の日本交通協会大会議室で行われた。田中正典JIC社長は出資者、国土交通はじめとする関係各省、海外鉄道技術協力協会(JARTS)、鉄道業界関係者らに謝意を表した上で、「47年間にわたるJARTSの歴史を受け継ぎ、世界各国の鉄道の発展に貢献していくためにも全社員一丸となってまい進していく。さらなるご支援、ご指導をお願いしたい」と決意表明した。

 JICは、国の成長戦略の1つとして国土交通省などが中心となって進める日本の鉄道技術の海外展開を民間レベルからサポートしていくことを狙いに、JR東日本、JR西日本、東京地下鉄(東京メトロ)、JR九州、JR貨物、東京急行電鉄、京阪電気鉄道によって昨年11月1日付で設立。その後、JARTSとの間で契約締結した鉄道コンサルティング事業に関する譲渡を今月1日付で受けた上で、翌2日付で西武鉄道、京王電鉄、大阪市交通局の3社局からの出資に伴う第三者割当増資を行った。

 JICでは、JARTSが日本政府機関などから要請を受け海外各国で行う鉄道関係の各種プロジェクトを引き継ぐとともに、主に東南、西南アジア各国で計画が進行する高速鉄道建設や都市鉄道ネットワーク整備計画などに関するガイドライン・マスタープランの策定、投資額や採算性算定といったフィージビリティ・スタディ(FS)、設計書・入札図書作成などの各分野で「鉄道システムを1つのパッケージとして売り込んでいく」(田中社長)。

 同社では現在、インド「貨物専用線EC」「チェンナイ~バンガロール~エルナクラム間高速鉄道に関するプレFS」、インドネシア「ジャワ幹線電化複線化工事施工管理」、ベトナム「ハノイ市都市高架鉄道建設1号線設計業務」、中国「新広州スラブ軌道試験線」などの案件に着手している。事業譲渡を受けてJARTSに所属していた専門スタッフはJIC社員となり、役員・社員合わせて55人体制で臨む。

 披露パーティーでは、前田武志国土交通大臣が「民間の素晴らしいノウハウと公共事業を組み合わせることで、新たな価値が生まれる。JICが日本の公共事業、社会資本のあり方や海外ビジネス展開のモデルともなるよう、皆さんとともに盛り上げていきたい」、また、かつて米国・シカゴやカリフォルニアでの高速鉄道セミナーに業界関係者とともに参加した元国交大臣の前原誠司民主党政策調査会長は「今の日本には所得収支を上げていくことが必要だ。そのためには、日本の優れた分野への直接投資を行い、世界のインフラ市場を取っていかなければならない」と述べて、国の威信をかけて臨む国内鉄道システムの海外展開に対し、成否を握るJICに期待を寄せた。

 JICの筆頭株主となるJR東日本からは清野智会長、小縣方樹副会長、冨田哲郎社長らが出席。清野会長は「JIC誕生にはJARTSなくしてはあり得なかった。関係者の思いを大事に、『会社をつくって良かった』と思っていただけるよう、その期待に応えてくれるものと信じている」と述べて、JIC関係者を激励した。